FAQ

かつて鉄道会社が車両を購入する際に、最も重視したのは価格でした。現在は状況が異なるようですが、何故なのでしょうか。

今は車両の調達から廃棄までにわたるコスト、いわゆるライフサイクルコスト (Life Cycle Cost) が以前よりも重視されていることが挙げられます。現代の購入側は調達の時点で、既に将来のことまで考慮に入れています。もう一つの理由としては、技術サイクルの短縮化および快適性、安全性、信頼性に対する乗客のニーズが高まっていることが挙げられます。現在所有している車両でも同じことですが、鉄道会社はこうした課題への対応を迫られているのです。

このような変化への、Knorr-Bremse の対応を教えてください。

私どもが重視しているのは、お客様が車両の全利用期間にわたって本当の付加価値を得られるようにすることです。当社の製品とシステムは、初めから保全性と持続可能性に焦点を当てて開発をしてまいりました。その一方、製品開発の時点で適切なサービス対応を想定してあります。

言うまでもなく、サービスパッケージはそれぞれのお客様の要件にきめ細かく沿って用意しなくてはなりません。上海の大量輸送機関は、ヨーロッパの高速鉄道機関と異なるニーズがあります。この中には文化的な背景も含まれます。

特にヨーロッパでは車両の老朽化が進んでいるため、目下の課題は制御装置など、もはや製造終了している製品の代替品の提供や、コンポーネントとサブシステムの近代化、包括的な近代化ソリューション、最新機能を搭載した新製品へのレトロフィットなどです。また、鉄道製品認証は大きなテーマであると認識しており、この分野でもお客様に最高のサポートが提供できるよう、尽力しております。

こうした状況を背景に、Knorr-Bremse では RailServices 部門を成長分野と位置付け、力を入れています。来年度における Knorr-Bremse 鉄道車両システムの売上げのうち、50%をこの分野がカバーすることを目指し、現在サービス業務はすべて RailServices が統括しています。

鉄道会社の中には、サービス業務を自社で行ったり外注を検討するケースもあるようですが、どのように考えますか。

技術の進化に伴い、作業には高度な専門スキルが要求されています。専門知識と経験だけではなく、多彩な車両に関する経験値が高いということも、最新の検査技能と同じくらい不可欠です。Knorr-Bremse はそのいずれも満たしており、だからこそサービス業務において一歩先を進んでいるのです。車両のサブシステムについて、その開発者とメーカー以上に熟知している者はいないというのが、当社の見解です。

Knorr-Bremse にしかできない事はありますか。

100年以上の実績と、世界規模のネットワークを持つ企業が、Knorr-Bremse です。当社ではシステムのエキスパートをお客様のいる世界中の地域に配置するとともに、使用環境に合わせた柔軟な対応を行っています。また、Knorr-Bremse ではブレーキシステムに限らず、ドアシステムや空調システム、バックアップ、制御、運転支援システムといった製品のバリエーションを常に更新しています。現在開発中の新製品もいくつかあります。現在、RailServices 部門のスタッフは車両に搭載した Knorr-Bremse 製システムすべてのステータスを監視する、インテリジェント・モニタリングに取り組んでいます。

「サービス業務」と言っても漠然としていて、内容も幅広いのでは。"RailServices" (鉄道サービス) は具体的に何を指しているのでしょうか。

緊急事態が発生しても、当社の専門作業員はすぐに駆けつけることが可能です。また、当社では自社の製品に対応する純正部品のみを扱っています。そのため何十年もの間、安定供給を維持できています。すなわち当社のサービスセンターは例外なく、認証された製品システムの作業とプロセスに確実に則った業務を行っています。30ヶ所を超える RailServices サービス拠点、そして1,400名以上のスタッフがお客様の心強いパートナーとなっているのです。

全世界で偏りなく高品質な製品とサービスを維持するために、Knorr-Bremse で行っていることは何ですか。

サービスセンターにはリーン生産方式を取り入れ、コンピュータを使用した最新の製造技術を採用しています。また、生産と当社のサービスカルチャーを厳密に定義してサービススタッフに教育しています。その一環として、「RailServices アカデミー」も整備しています。スタッフには我々が言うところの「サービススタッフ遺伝子」が強く求められます。包括的な教育と最新の設備への投資も、もちろん欠かしません。

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